太陽光発電を設置するなら蓄電池もセットにするべき?

蓄電池を併用するメリット・デメリットは?

 

 

太陽光発電で作った電気は、
家庭で使い切れない分を電力会社に売ることが出来ます。

売電収入で初期投資を回収できるため、
電気代の節約以外に、投資目的で導入する方も多いですよね。

では、家庭用蓄電池はどうなのでしょうか。

太陽光発電とセットで導入すれば、更にお得になるのでしょうか。

 

今回は、太陽光発電と家庭用蓄電池を、
併用した場合のメリットとデメリットを比較してみました。

お得になるという話は本当なのか?徹底検証していきます。

 

蓄電池を設置するデメリットとは?

Original update by : 写真AC

 

まずは、蓄電池との併用で考えられる、
デメリットの方から見ていきましょう。

次の4つのデメリットが挙げられます。

  1. 蓄電池の価格が高い
  2. 蓄電池の寿命はそれ程長くない
  3. 売電価格が下がる(ダブル発電の場合)
  4. 設置スペースが必要

1.蓄電池の価格が高い

蓄電池の一番のデメリットは、やはりまだまだ価格が高い事でしょう。

蓄電できる容量やスペックによって金額に違いはありますが、
補助金を活用しても、工事費や諸費用込みで、
80万円~160万円くらいと高額です。

太陽光発電システムは売電収入によって、
約10年で元が取れると言われていますが、
売電収入で蓄電池の費用まで回収しようと思えば、
その年数はかなり伸びるものだと覚悟が必要です。

2. 蓄電池の寿命はそれ程長くない

家庭用の蓄電池は永遠に使い続けられるものではありません。

車のバッテリーやスマホの充電器と同じような仕組みなので、
いずれ寿命が来て使えなくなります。

メーカーによって違いがありますが、想定寿命は約10年と言われており、
高額な割にそれ程長いくはないのです。

3.売電価格が下がる(ダブル発電の場合)

太陽光発電と蓄電池を併用すると、
蓄電池の種類によっては「ダブル発電」とみなされ、
一般の売電価格より低い価格でしか売電出来なくなります。

平成29年度の場合、
一般売電価格より1kWhにつき3円安くなっており、
この差は非常に大きいです。

なぜ価格が低くなってしまうのかというと

  • 蓄電池を併用している場合、夜間の安い時間帯に電気を蓄える
  • その蓄えた安い電気を、太陽光発電で発電した電気と一緒に売電する可能性がある

 

という理由からです。

4.設置スペースが必要

蓄電池は小型の本棚くらいの大きさで、意外と大きいものです。

太陽光発電と併用の場合、
パワーコンディショナーを置くスペースも必要となるため、
ある程度の広さの設置スペース必要となります。

 

蓄電池を設置するメリットとは?

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では、太陽光発電と蓄電池を併用すると、
どのようなメリットがあるのでしょうか。

次の4点が考えられます。

  1. 停電時のバックアップ電源として使える
  2. 電力の自給自足が可能
  3. 電気料金を抑えられる
  4. ピークカット・ピークシフトに役立つ

1.停電時のバックアップ電源として使える

「蓄電池があればなぁ」と実感させられるのが非常時です。

停電時や災害時に、蓄電池だけでも、
冷蔵庫や照明など12~18時間稼働させることが出来ます。

太陽光発電と併用していれば、
非常時でも昼夜を問わず、電気が使えるようになります。

2.電力の自給自足が可能

太陽光発電で発電した電気を、蓄電して夜間に使用すれば、
天気の良い日は電力会社から電気を買う必要が無くなります。

電気の自給自足が可能になります。

3.電気料金を抑えられる

深夜の電気代が安い時間帯に蓄電池に電気を蓄えて、
日中の電気代の高い時間にその電気を使うことが出来れば、
太陽光発電で発電した電気のほとんどを売電に回すことが出来ます。

高い時間帯の電気を使わず、売電収入を増やすことが出来ますので、
電気料金を節約することが出来るのです。

また、今後電気代は値上がり傾向にありますが、
太陽光発電と蓄電池を併用していれば、
そもそも電力会社から購入する電気の量が少ないので、
電気代の値上げに対抗することが出来ます。

4.ピークカット・ピークシフトに役立つ

特に真夏の猛暑日は、電力需給がひっ迫し、
いつ大規模停電になってもおかしくないような状況です。

蓄電池がもっと普及して、日中のピークになる時間帯に、
蓄電池に貯めておいた電気を使用することが出来たら、
この電力問題を一気に解決することが出来ます。

結果的に化石燃料を減らすことにも繋がり、
環境にも良い影響をもたらします。

 

太陽光発電と蓄電池はセットで考えたほうがお得?

Original update by : イラストAC

 

デメリットとメリットを順に見てきましたが、
太陽光発電と家庭用蓄電池をセットで導入すべきか、
簡単に結論は出ないと思います。

なぜなら、今の段階では
「家庭用蓄電池の初期費用を回収するのは難しいから」です。

 

太陽光発電の売電収入で、
太陽光発電システムと蓄電池の両方の費用を回収するには、
やはり15年くらいの年月が必要となってきます。

しかし、蓄電池の寿命は約10年です。

太陽光発電の方も、
パワコンなどの周辺機器の寿命は10年~15年と言われていますので、
太陽光発電と蓄電池の併用を「投資目的」として行うのであれば、
決してお得だとは言えないでしょう。

 

しかし、太陽光発電の固定買取制度が終わった、
10年後だったらどうでしょうか。

売電価格は電力卸売価格と同じ価格になるだろうと予測されています。
(現在11円/1kWh前後)

そうなると、太陽光発電で作った電気は、
売電するよりも自宅で使用した方がお得になります。

  • 太陽光発電で発電した電気は日中使い、余った電気を蓄電する
  • 蓄電した電気を夜間使い、深夜にまた蓄電する

 

という使い方なら、売電価格が下がっても、
決して損をすることはありません。

ただし、「非常時のバクアップ電源」という、
蓄電池の最大のメリットを重視するのであれば、
今すぐ導入するのに何の躊躇も必要ありません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

太陽光発電と蓄電池をセットで導入する時の、
一番の壁となるのが、その価格の高さです。

また、寿命もそれ程長くないので、
投資目的として導入する場合は注意が必要です。

 

しかし、非常時のバックアップ電源として、
また、真夏のピークカット・ピークシフトに貢献するためには、
蓄電池は非常に有効です。

太陽光発電と併用する場合は、
使用目的を明確にしてから導入すると後悔しない結果となるでしょう。