税金を取られるだけの空き地なら、太陽光パネルを設置した方が得?

初期費用が高すぎて、失敗した時のリスクが怖い…。

年々買取価格が落ちているが、今から設置しても大丈夫?

 

 

山の中や広い空き地に太陽光パネルだけが建てられている場所を、
最近よく見かけるようになりました。

使っていない土地を持っている人は、自分も始めてみようかとは思っても、
産業用太陽光発電を始めるには高額な初期費用がかかるので、
やはりなかなか手を出しにくいものです。

しかし、産業用太陽光発電は、
投資の中では比較的低リスクで始められるものと言われているのです。

 

そこで今回は、産業用太陽光発電のメリットとデメリットや、
どのようなリスクがあるのかについてまとめました。

 

空き地への産業用の太陽光発電導入とは?仕組みや特徴は?

Original update by : イラストAC(ゑびす)

 

住宅用太陽光発電と産業用太陽光発電の違いは2点あります。

  • 住宅用の太陽光発電 …
    太陽光発電システムが10kW未満家庭で余った電力を電力会社へ売電する。
  • 産業用の太陽光発電 …
    太陽光発電システムが10kW以上。発電した電力は全て電力会社へ売電する。

 

それぞれ買い取り方式には名称がついており、
住宅用は「余剰買取方式」、産業用は「全量買取方式」と言われます。

産業用として太陽光パネルを設置した場合は、
発電した電力は全て電力会社に売られてしまうので、
自分で設置した太陽光パネルだとしても、住宅でその電力を使うことは出来ません。

 

使用する太陽光パネルも住宅用のものとは異なります。

現在住宅用の太陽光パネルの約8割に、
結晶シリコンソーラーパネル」というものが使われています。

一方、産業用の太陽光パネルは主に下記の4種類です。

  • 単結晶シリコン型
  • 多結晶シリコン型
  • CIS型
  • CIGS型

 

それぞれ値段が異なるのはもちろんですが、重要なのは、
パネルに当たっている太陽光エネルギーをどれだけ電気に変換してくれるのか
という「モジュール変換効率」が異なります。

またそれぞれ利点も異なるため、産業用太陽光パネルを設置する際は、
どの太陽光パネルを設置するのが最適なのか」を、
土地の状態を見て判断する必要があります。

 

産業用太陽光発電の設置を決めてから、
実際に電気を売れるようになるまでは1年近くの日数が必要です。

住宅用太陽光発電とは異なり補助金が出ないため、
その申請は必要ありませんが、発電する電力量によっては、
電力会社への事前協議が必要になります。

また、太陽光パネルを設置しようとしている
土地の種目を知っておくことも重要です。

もし空き地の種目が「農地」となっている場合は、
農地転用」という手続きをとる必要があります。

この申請には長くて半年かかってしまいます。

 

空き地への産業用の太陽光発電導入の効果は?

スポンサードリンク

では実際に、産業用太陽光発電を空き地に設置した場合、
どれだけの費用が掛かり、初期費用はどれくらいで回収できるのでしょうか。

 

例えば、東京都に産業用太陽光発電を設置すると、
約10年で回収できる」というシミュレーション結果が出ています。

もちろん土地の状態によって結果は異なりますので、
自分の土地の詳細が気になる場合は、専門業者に査定を依頼しましょう。

この10年という回収率ですが、
設置する太陽光パネルの数を減らしても増やしてもあまり変わりはありません。

さらにいうと、設置パネルを増やすことによって、
収益性が減ってしまう場合があります。

 

産業用太陽光発電は、太陽電池の容量によって系統が変わります。

  • 容量が50kW未満の場合 … 低圧連系
  • 容量が50kW以上の場合 … 高圧連系

 

と定められています。

高圧連系となった場合は、電力会社との間に発生するお金が増え、
さらに土地のメンテナンスをするのに、
電気主任技術者」という資格を持つ人に管理を依頼する必要があります。

このように「土地があるから」というだけで、
太陽光電池の容量を大きなものにしてしまうと、
収益性が下がってしまう場合があるので注意しましょう。

 

空き地への産業用の太陽光発電導入のメリットデメリットは?

Original update by : イラストAC(corn)

 

産業用太陽光発電を導入する際のメリットとデメリットをまとめました。

ここでは、太陽光発電全てに言えるデメリットの記載はしていません。
(例:夜間は発電できない、天候によって発電量が左右されるなど)

〇メリット

電力は全て買い取ってもらえる

買い取り期間が20年間と住宅用太陽光発電より10年長い

産業用太陽光発電での「全量買取方式」では、
2016年の時点で買取価格が24円+税/kWhとなり、
20年間買い取りをしてくれます。

住宅用の「余剰買取方式」では31~33円+税/kWhとなっており

産業用の方が買い取り価格は低いですが、買い取り期間は10年間と短いです。

出力制限がある

また住宅用太陽光発電では「出力制限」というものがあります。

これは、電力会社へ送られてくる電力が多すぎる場合、
一時的に電力の買取をストップする制度になっています。

「余剰買取方式」では電力の単価は高いですが、買い取り期間が短く、
その間に一時的に売電が止まってしまう場合もあります。

「全量買取方式」では今のところ出力制限は行われておりません。

〇デメリット

導入費用が高額

住宅用太陽光発電より設置するパネルの数が多くなり、
規模も大きいため、高額な初期費用がかかってきます。

ただし、パネル数を減らし、
設置容量を減らしたからといって金額が安くなるわけではなく

むしろ規模が小さくなればなるほど1kWあたりの工事費が高くなってしまいます。

つまり小規模でも大規模でも、設置費には一定レベルがかかるのです。

定期的なメンテナンスが必要

太陽光パネルは設置して終わりではありません。

売電している20年の間に機械が故障する可能性もあります。

故障が起きていないか電気系統の確認
太陽光パネルの掃除や土地の草むしりといった作業も必要です。

この作業は太陽電池の容量が50kW未満の場合は自分でも可能ですが、
50kW以上の場合、電気主任技術者に依頼する必要があります。

 

空き地への産業用の太陽光発電導入はどんなリスクがある?

一般的に太陽光発電は、
他の投資と比べると低リスクであると言われていますが、
本当にリスクが低いのでしょうか。

太陽光発電において考え得るリスクは以下のようになりました。

自然災害による故障または破損

太陽光発電において、これが最も大きなリスクと言えます。

近年では日本中のいたるところで自然災害による損害が出ています。

売電可能期間の20年を待たずに、
水害や地震などで太陽光パネルが壊れてしまう可能性があります。

ただし、一部太陽光発電には、
自然災害に備えて保険をかけられる場合があります。

機器の故障

太陽光パネル単体で見れば、長く使用することができる機器ですが、
問題はパワーコンディショナーと呼ばれる個所の寿命が約10年ということです。

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電された電力を、
売電するのに適した形に出力するための機械のことです。

負荷がかかりやすく、
内部で発生する熱を放熱するためのファンが故障しやすいとも言われています。

 

低リスクだと言われているだけあって、
最も大きなリスクは自然災害による故障という結果になりました。

利用しようとしている土地が自然災害に巻き込まれやすいか、
という点も太陽光発電を始める前に確認する必要がありそうです。

 

まとめ

産業用太陽光発電は、他の投資よりも、
比較的低リスクで始められる投資が出来るものでした。

  • 発電した電気は全て買い取ってもらえる(全量買取方式)
  • 買い取り期間が20年間ある

 

というメリットに対して、

 

  • 初期費用が高額
  • 定期的なメンテナンスが必要

 

というデメリットがありました。

 

初期費用は約10年で回収ができる」というシミュレーション結果も出ています。

ですが、設置する土地によって様々ですので、専門業者に土地を見てもらい、
元が取れるおおよその年数を算出してもらいましょう。

その際には、「初期費用以外にもメンテナンス費がかかる
ことを忘れないようにしましょう。

 

太陽光発電への参入は早めに行うべきだ、
とも言われているため、行動してみる価値がある投資です。

まずは相談だけでも業者に依頼してみましょう。