太陽光発電も経年劣化するの?

ソーラーパネルの変色は何が原因?

長く使い続けるためにはどうしたらいいの?

 

 

設置してからまだ数年しかたっていない
太陽光発電パネルの表面に変色を見つけてしまったら、
このまま放っておいてよいのか心配になってしまいます。

太陽光発電はまだまだ高額ですから、少しでも長く使い続けたいですよね。

そのためには、経年劣化による不具合をいち早く見つける必要があります。

 

今回は、太陽光発電の経年劣化や、
パネルの変色の原因や対策について解説していきます。

太陽光発電を導入された方は、是非、参考にしてください。

 

太陽光発電は経年劣化するの?

Original update by : イラストAC

 

太陽光発電はソーラーパネル、パワーコンディショナー、接続箱など、
様々な電子部品をケーブルでつないだ「家電製品」ですから、
冷蔵庫や洗濯機のように経年劣化を免れることはできません。

室外で真夏の太陽や台風、積雪などの自然現象にさらされていますから、
何十年も新品同様とういう訳にはいかないのです。

 

長期間の使用で劣化が見られる個所として、

  • 配線の腐食
  • パネルの剥離
  • ケーブルの断線
  • ガラス表面の汚れや変形、変色

などが挙げられます。

 

それでは、太陽光発電の寿命はどれくらいなのでしょうか。

ソーラーパネルの場合、
税制面での「耐用年数」は17年ですが、実際にはもっと長く稼働できます。

ただし導入実績がまだ浅いため、
ハッキリとした寿命を答えてくれるメーカーはありません。

しかし最近では30年という、
長期のメーカー保証を付けるメーカーも現れましたから、
それ以上は稼働できると思って良いでしょう。

 

気になるのは、経年劣化と同時に発電量がどれくらい落ちるのか
ということです。

経年劣化しても、今まで通りしっかり発電してくれるのでしょうか。

各団体が年間の「発電量の低下」をデータで示していますので、
それを参照してみましょう。

 

データ元 発電量の劣化(年間)
水産庁 0.5%
NTTファシリティーズ 0.25~0.5%
京セラ佐倉ソーラーセンター 0.38%
調達価格等検討委員会(経済産業省) 0.27%

 

10年使用すると、5%近く発電量が落ちるようです。

実際にはセルの素材によってさらにバラつきがあるのですが、
毎年少しずつ発電量が落ちてしまうことは仕方がない事だと言えます。

 

 

太陽光発電の経年劣化や変色の原因は?

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太陽光発電も家電製品の一つですから経年劣化は免れませんが、
経年劣化にも次の2種類があるのです。

〇自然劣化

これは、致し方ない現象です。

良識ある販売店にお願いした場合、自然の経年劣化に関しては
シミュレーションに織り込み済みのはずなので、それ程問題はありません。

〇異常劣化

通常の劣化の範囲を超えて劣化している状態です。

発電量も上の項目の表の数字以上に低下していきます。

多くは出荷段階での初期不良やトラブルによる劣化になります。

 

問題なのは「異常劣化」の方です。

それでは、異常劣化が原因でパネルが変色してしまった場合、
どのようなトラブルが考えられるのでしょうか。

代表的な変色の原因として、次の3つが挙げられます。

  1. 層間剝離
  2. はんだ不良によるもの
  3. 錆によるもの

1.層間剝離

パネル表面ガラスと太陽電池セルの周りにある合成樹脂が、
水分のせいではがれてしてしまい、そこに空気が入ってしまう現象です。

層間剝離が起こると電気抵抗が生じ、出力低下につながります。

層間剝離が起こっているパネル表面は白く変色しており、
その部分は発電していません。

2.ハンダ不良によるもの

電流を流すための配線(ハンダ接続)に問題があると、
電気の流れが悪くります。

セル自体は日光が当たれば発電して電流を流そうとするのですが、
電気が流れにくくなっているため、一部が熱エネルギーになってしまい、
高温になって茶色く変色してしまいます。

3.錆によるもの

ソーラーパネルは通常、錆びないように、
ガラスや膜を表面に張り合わせることでセルをコーティングしています。

しかし、この張り合わせが十分でない場合、
隙間から水分や空気などが入り込んで、錆を発生させます。

 

太陽光発電の経年劣化や変色を防ぐためのポイントは?

Original update by : 写真AC

 

太陽光発電の異常劣化は、早期発見、早期修理が鉄則です。

そのためには日頃どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

ポイントは次の2つです。

  1. 発電量のチェック
  2. 定期点検&メンテナンス

1.発電量のチェック

発電量を日頃からチェックしておくと、不具合の早期発見に非常に役立ちます。

不具合はある日突然起こるわけではありません。ジワジワと迫ってくるのです。

発電量のチェックし記録しておけば、
変化をキャッチしやすくなりますし、メーカーに通知する時の証拠ともなります。

2.定期点検&メンテナンス

異常劣化は素人でも判断できるような変色ばかりではありません。

目に見えない傷などが原因のこともありますので、
定期点検をして、しっかりとメンテナンスすることが大切です。

 

メーカー保証期間中に異常劣化による出力低下が見つかれば、
無償で交換してもらえる可能性があります。

日々の心がけが太陽光発電の寿命を延ばすことに繋がるのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

太陽光発電も家電製品の一つですから、
「自然劣化」による経年劣化は免れることは出来ません。

しかし「異常劣化」と呼ばれる経年劣化は見逃すわけにはいきません。

 

異常劣化によるソーラーパネルの変色の原因として、

  • 層間剝離
  • はんだ不良によるもの
  • 錆によるもの

などが挙げられます。

発電量の低下につながる劣化ですので、すぐに修理した方が良いでしょう。

 

太陽光発電の寿命を少しでも延ばすためには、日々の心がけが大切になります。

ポイントは、

  • 発電量のチェック
  • 定期点検&メンテナンス

の2つです。

 

メーカー保証期間中に不具合を発見することが、長く使い続けるコツとなります。