再生可能エネルギーってなに?
今後、実用化が進んでいくようなエネルギーなの?
「化石燃料が残り数十年で底を尽きてしまう」と言われている中、
再生可能エネルギーの利用が推し進められています。
そこで今回は、
- 再生可能エネルギーと化石燃料との違い
- 再生可能エネルギーを導入するメリット
についてまとめました。
再生可能エネルギーとは?導入する意味とは?
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再生可能エネルギーとは、使用しても枯渇しない資源のことを指し、
「自然エネルギー」とも言われています。
最も私たちに身近で分かりやすい例で言えば、
「太陽光発電」が再生可能エネルギーです。
その他にも「風力発電」や「水力発電」も再生可能エネルギーにあたります。
石油や石炭は、一度燃やしてエネルギーに変えてしまうと、
再度エネルギーを得るためには、新しい石油・石炭が必要になります。
しかし太陽光であれば、日中にためたエネルギーを夜に使用しても、
また翌日太陽が出れば、再びエネルギーを作ることが可能になります。
さらに、この再生可能エネルギーは、
「地球温暖化の原因である二酸化炭素がほとんど排出されない」、
ということも非常に大きなメリットとなっています。
現在、日本での発電電力量は、
およそ8割が天然ガス・石炭・石油となっており、
残りのうちの約1割が再生可能エネルギーでの発電となっています。
またさらに、その1割の中でも水力発電が大半を占めているという状況です。
発電量の9割を占めている天然ガス・石炭・石油については、
その大部分を海外からの輸入に頼っている状態です。
再生可能エネルギーで発電量を増やすことにより、
- 輸入に頼らず、エネルギーを自給自足で確保
- 二酸化炭素排出量の減少
以上の問題を解決できるほかにも、一般家庭においては、
- 非常時のためのエネルギーを確保
できるというメリットを持っています。
再生可能エネルギーのメリットとは?
最も大きなメリットは以下となります。
枯渇しない
現在、日本で発電のために使われている化石燃料は、
最も短いものだと、あと40年で枯渇してしまうと言われています。
また化石燃料は輸入に依存しているため、社会情勢が変わることで、
いつ燃料が手に入らなくなるかわからないという不安定さもあります。
日本は小さいながらも自然に囲まれた国ですので、
別名「自然エネルギー」とも呼ばれる、
この再生可能エネルギーを使わない手はないでしょう。
一般家庭でも設置できる
火力発電などは非常に大掛かりな設備が必要なのに対して、
再生可能エネルギーの一つである太陽光発電は、
一般家庭での設置が可能なことから現在でもかなり普及が進んでいます。
電気を買わずに済むだけではなく、
余った電力を買ってもらえるということも広く知られており、
電力の自給自足が簡単に行えます。
再生可能エネルギーと買取制度とは?
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たくさんのメリットを持つ再生可能エネルギーですが、
普及を妨げる原因の一つとして「発電コストが高い」ことが挙げられます。
再生可能エネルギーを作り出す施設の建築や、
その維持費の割に発電量が得られないという問題がありました。
そこで現在は、国によって「固定価格買取制度」というものが、
2012年7月1日につくられました。
これは再生可能エネルギーで得た電力は、
一定価格で電力会社が買い取ってくれるという制度です。
太陽光発電などで発電量が10kW未満の場合は、
自宅で消費した分の余りが買い取り対象になります。
この制度では、
- 太陽光発電
- 風力発電
- 水力発電
- 地熱発電
- バイオマス発電
以上の再生可能エネルギーを使用していることと、
- 新しく発電を始めること
- 国の要件を満たした設備を設置していること
以上を満たしている人が対象となります。
まとめ
再生可能エネルギーは、日本の発電自給率を上げるためにも、
世界の二酸化炭素排出量を抑えるためにも、非常に重要なエネルギーでした。
- 再生可能エネルギーとは、使用しても枯渇しない資源のこと
- 二酸化炭素の排出量が非常に少なくエコなエネルギー
- 国によって、発電した電力の固定価格買取制度ができるほど推進されている
再生可能エネルギーは、導入費用が少しかかってしまいます。
ですが、枯渇が心配されている化石燃料を使い続けるよりも、
今から再生可能エネルギーを使用して、
発電の自給自足を行っておく事をオススメします。