エコキュートの寿命ってどのくらい?
交換にはいくら掛かる?
買い替える時はどんな点に注意したらよい?
エコキュートの交換はポイントを押さえると安くなりますが、業者の言いなりになると高額な工事費が請求されてしまいます。
エコキュートは2001年に販売された自然エネルギーを利用してお湯を沸かすシステムです。
初期に導入された方の中には、既に保証期間が過ぎている方も多いのではないでしょうか。
エコキュートは高額な製品ですが、耐用年数があり10~20年程度で交換が必要になるケースが多いです。
ある日突然故障してお湯が出なくなってしまっては困りますから、エコキュートの寿命や交換時期についてきちんと把握し、事前に準備しておく必要があります。
今回は、エコキュートの寿命や交換時期、工事費用や補助金などについてまとめています。
買い替え費用や、交換工事の際の注意点などをまとめているので、この記事を読み終わった後にはお得に損をすることなくエコキュートを交換するための知識が身についているはずです。
エコキュートの寿命や交換時期はいつ頃?
エコキュートの耐用年数はどれくらいなのでしょうか。
エコキュートが初めて製品化されたのは2001年ですので、
実はまだ、平均的な寿命がどのくらいなのか、
正確なデータが無い状況なのです。
ですので、メーカー側も、
ハッキリとした耐用年数を挙げているところはありません。
唯一、日立の業務用エコキュートの取り扱い説明書に、
次のような記載があります。
- 貯湯ユニットの各種弁と熱交換器の交換目安 ・・・ 5年
- 給湯ポンプ ・・・ 10,000時間
- ヒートポンプユニットのセンサーと仕切弁、パワーモジュール ・・・ 5年
- インバータ ・・・ 8年
- 電動膨張弁 ・・・ 10年
- 循環ポンプとファンモーター ・・・ 20,000時間
- 圧縮機 ・・・ 35,000時間
このことから、それぞれの部品を耐用年数通りに交換すれば、
寿命は10年以上と考えらえます。
また、エコキュートの前身の電気温水器の平均的な耐用年数が、
15~20年と言われているため、それと同じくらいだ、ともいわれています。
発売初期に購入した方は、メンテナンスをきちんとしていても、
そろそろ買い替え時期だと言えるでしょう。
買い替え用のエコキュートはどこ購入する?
エコキュートの購入は下記の4つの方法が上げられます。
・インターネット通販
・家電量販店
・地元の電気屋
・リフォーム業者
とくにオススメはインターネット通販です。
最近は、ネットの方が安く購入できるので、自分で購入をしたあとに、工事を業者に依頼するのが、安く交換をできる秘訣です。
エコキュート交換に必要な工事とは?
エコキュートを交換する時には、工事が必要となります。
エコキュートの交換に必要な工事内容は次の通りです。
1.既存温水器の撤去
現在設置されているエコキュートを取り外し、撤去します。
2.エコキュートの設置工事
新たにエコキュートを設置します。
3.電気工事
新規設置したエコキュートへの電気工事です。
4.運搬・処分作業
古いエコキュートを運搬し、処分します。
配管や基礎など、既存のものを使えれば、工事費は初めに設置した時よりも安く済みます。
しかし、古いエコキュートの処分費用は掛かってしまいます。
エコキュートの買い替え費用の内訳はどのくらい?
では、買い替えに掛かる費用は、どれくらい見積もっておけばよいでしょう。
目安ですが、古いエコキュートから新しいエコキュートへの、買い替え・交換に必要な費用は次の通りです。
- エコキュート本体費用 ・・・ 20~30万円
- 取り換え工事(処分費込み) ・・・ 10~15万円
- 総額 ・・・ 30~45万円
エコキュート本体費用はタイプや容量によってかなり異なってきますので、
容量が大きくて高機能であればあるだけ、その分価格が上がります。
ちなみに、今現在販売されているタイプは、
大きく分けて以下の4つになります。
- フルオートタイプ(自動お湯張り、自動保温、自動足し湯、追い焚き)
- セミオートタイプ(自動お湯張り、手動足し湯)
- 給湯専用タイプ(給湯のみで、手動でのお湯張りになる)
- 多機能タイプ(フルオートタイプの給湯機能、プラス床暖房や浴室乾燥など)
交換の時に、今使っているタイプよりも高機能のものを選んだ場合、
新たに配管が必要になることがあります。
その時にはその分の工事費も追加されます。
エコキュートの買い替えに国や自治体から補助金がでる!?
環境意識への高まりから、エコキュートの買い替えに補助金を出す自治体もあります。
都道府県や市区町村の役場のHPから補助金について調べることができますし、電話で問い合わせても回答をしてもらえるので、交換を検討している方は一度問い合わせをしてみることをおすすめします。
補助金がでれば、ほとんど出費もなく新品に交換できるケースもあります。
エコキュートを買い替える際の注意点とは?
エコキュートを買い替える際には、
どのような点に注意すればよいでしょうか。
特に次の2つが重要だと考えられます。
- 故障する前に買い替える
- 新たに業者を選ぶ時は、複数の業者に見積もり依頼をする
1.故障する前に買い替える
エコキュートが故障して、
使えなくなってから買い替えの行動に出るのでは遅すぎます。
なぜなら、次のような困った事態になってしまうからです。
- お風呂に入れない(シャワーも使えない)
- 欲しい機種がすぐに入手できるとは限らない
- 納期を優先しなければならないため、値引き交渉が行えない
設置して10年を過ぎたら買い替えを意識するようにし、
次はどのタイプのエコキュートにするのか、
いつ頃交換するのか事前に考えておきましょう。
2.新たに業者を選ぶ時は、複数の業者に見積もり依頼をする
始めに依頼した業者と信頼関係が築けていれば、買い替えもその業者にお願いすれば良いと思います。
ですが、別の業者に依頼したいと思うのであれば、
複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
今後また10年以上お付き合いすることになる業者ですので、
価格面だけでなく、メンテナンスやアフターフォローなども比較して、
納得いく業者を選ぶことが大切です。
壊れてしまってから慌てるのではなく、
壊れる前に「業者」と「機種」を選んでおけば安心ですね。
3.交換工事にかかる時間に注意する
通常はエコキュートの交換に数日がかかってしまいます。
電話をしてその日にすぐ交換を出来るわけではないので、2~3日は余裕を持って工事の依頼ができるようにスケジュールを立てましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エコキュートは販売されてからまだ15年余りと、
まだそれ程年数が経っていないため、
耐用年数に関してはハッキリとしたデータがありません。
しかし、概ね10~15年が寿命と考えておけば、
いざという時に慌てないですむでしょう。
エコキュートの交換に掛かる費用は、
- 本体費用 ・・・ 20~30万円
- 工事費 ・・・ 10~15万円
- 総額 ・・・ 30~45万円
が目安の金額となりますが、
高機能なタイプを選べばその分価格は高くなりますし、
新規の配管工事が必要な場合は工事費が上乗せされることもあります。
エコキュートが急に壊れてしまうと、
給湯が使えずお風呂に入れなくなります。
また、欲しい機種がすぐに入手できるとは限りませんし、
納期が優先となり値引き交渉もおこなえなくなりますので、
壊れる前に買い替えることが大切となります。
新たに業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、
価格だけでなくメンテナンスなども比較して選びましょう。
設置して10年が過ぎたころから買い替えを意識し、
事前に準備しておけば安心ですね。