IHの寿命ってどのくらい?
修理できる故障と、出来ない故障の見分け方は?
少しでも長く使うには、どんなお手入れが必要なの?
最近はIHクッキングヒーターも随分お求めやすくなりましたが、
販売当初は結構高額でしたよね。
少しでも長く使いたいと思っているのにどうも調子が悪いという時、
修理に出すべきなのか、思い切って買い替えた方が良いのか、
迷ってしまいますよね。
そもそもIHの寿命ってどれくらいなのでしょうか。
どのような故障が見られたら交換した方が良いのでしょうか。
今回は、長年使ったIHクッキングヒーターが、
どのような状態になったら交換すべきか、詳しく解説していきます。
長く使うためのお手入れ方法もご紹介しますので、
是非、参考にしてください。
IHクッキングヒーターの寿命はどのくらい?
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IHクッキングヒーターの寿命と言っても、
「ヒーター部分」と「グリル部分」では寿命は違います。
それぞれに分けて見ていきましょう。
〇ヒーター部分
IHクッキングヒーターの上部、
ヒーター部分の寿命は、大体10~15年といわれています。
その理由として、次の2点が挙げられます。
- メーカーの保証期間が終わった後の延長保証が最長で10年
- 生産終了したIHクッキングヒーターの部品の保存期間が約10年
〇グリル部分
魚を焼いたりするグリル部分の寿命は、
ヒーター部分よりも短い、7~10年程度と言われています。
グリル部分の方が短い理由として、次の2点が挙げられます。
- 魚の油や調味料などにより劣化が進みやすい
- 消耗品が多く劣化しやすい
延長保証が終わり、
修理を依頼しても部品が無くて断られてしまうのであれば、
そのIHクッキングヒーターは寿命を迎えたと言えるでしょう。
もちろんこの寿命よりもずっと長く、20年近く使い続けるケースもあります。
ですがそれは、日頃からきちんとお手入れやメンテナンスをして、
大きな故障をしなかった場合に限るようです。
逆に、お掃除やお手入れを怠れば、
IHクッキングヒーターはもっと早く壊れてしまう可能性もあるのです。
寿命が近いIHクッキングヒーターに見られる故障とは?
では、そろそろ寿命を迎えるIHクッキングヒーターには、
どのような故障が見られるのでしょうか。
よくある故障は次の通りです。
- 時間が経ってもヒーターが熱くならない
- お湯が沸きにくい、揚げ物機能が使えない
- ロースターが熱くならない
- 途中でブレーカーが落ちる
- 「ぶーん」といったモーター音が大きくなる
- スイッチが入らない、温度調節ができない
- トッププレートの亀裂・破損
このような症状が出てきたら、自分で対処することは出来ません。
修理を依頼するか買い替えるかを、検討することになります。
修理できる故障とできない故障の違いは?
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IHクッキングヒーターは、
今でこそかなりお値段も安くなってきました。
ですが、販売当初は高価なものでした。
出来れば修理して長く使いたいと思う方も多いと思います。
メーカー側に部品さえ残っていれば、
基本的にどの故障も修理自体は可能です。
しかし、買い替えるよりも修理した方がお得だとは必ずしも言えません。
修理した方が良いのか、買い替えるべきなのか判断に迷う時は、
次のチェックリストを使ってみてください。
- 使用を始めて10年以上経過している
- 修理の見積もりを取ったら、4万円以上と言われた
- ここ1年で3回以上故障している
- 修理に出している間、IHが無いと非常に困る
- 今使っているIHの機能では不満、最新機能を使ってみたい
一つでもチェックが付いたら、買い替えた方が良いでしょう。
特に10年以上経過し、修理に4万円以上掛かるようでしたら、
買い替えの方がお得になります。
IHクッキングヒーターを長く使うためのお手入れ方法や使い方は?
IHを少しでも長く使いたいのなら、
やはり日頃のお手入れは欠かせません。
どのような点に気を付ければよいのか、
お手入れ方法と共にご紹介していきます。
〇煮こぼれ・吹きこぼれは最小限に
IHクッキングヒーターで煮こぼれや吹きこぼれを起こしても、
ガスコンロと違って拭くだけでOKと思っていませんか?
実はIHクッキングヒーターにとって、吹きこぼれは大敵なのです。
わずかな隙間や傷から浸水し、内部基盤の故障に繋がります。
吹きこぼれや煮こぼれからの故障を防ぐために、
吹きこぼれにくい鍋を使うことをお勧めします。
〇トップコート表面のヒビ割れや亀裂を防ぐ
トッププレートを割ってしまうと、吹きこぼれ同様、
ヒーター内部に浸水する原因となります。
鍋やフライパンを落して割らない為に、
- 重い鍋をヒーターの上に置きっぱなしにしない
- 鍋底が変形した鍋は使用しない
- 鍋の空だきをして急激な温度変化を与えない
などに注意して使いましょう。
〇必ずIHクッキングヒーターに適した鍋を使う
IHクッキングヒーターには、
使用できる鍋とできない鍋が決まっています。
必ずIH対応の鍋を使用してください。
しかし、いくら「IH対応」と記載されていても、
長年使用して鍋底が変形しているものは故障の原因となります。
〇汚れた時のお手入れ方法は?
油汚れの場合
雑巾やふきん等に薄めた台所用洗剤を染みこませ汚れ拭き取り、
仕上げに清潔な雑巾やふきん等で拭き取ります。
頑固な汚れの場合
クリームクレンザーを汚れている部分にかけ、
丸めたラップやアルミ箔でこすります。
こちらも仕上げに清潔な雑巾やふきん等で拭き取ります。
〇魚焼きグリルのお手入れ方法
魚焼きグリルで有効なお手入れは「空焼き」です。
空焼きを行うことにより、
グリル庫内についた油を高温で焼き切ることができます。
また、消臭効果も期待出来ます。
空焼きの手順はメーカーや機種によって異なりますが、
代表的なIHのお手入れ方法は次の通りです。
- 焼き網と受け皿、受け皿ホルダーを取り外して、目立つ汚れを拭き取ります。
- グリルの扉を閉めて「お手入れ」のメニューを選びます。
- 空焼きがはじまり、終了するとブザーで知らせてくれます。
メーカー側でも、空焼きは年に5~6回程度行うことをお勧めしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
IHクッキングヒーターの寿命は、
ヒーター部分が10~15年、グリル部分が7~10年と言われています。
基本的に部品さえあれば、どのような故障も修理は出来ますが、
次のチェックリストに一つでも当てはまったら、買い替えをお勧めします。
- 使用を始めて10年以上経過している
- 修理の見積もりを取ったら、4万円以上と言われた
- ここ1年で3回以上故障している
- 修理に出している間、IHが無いと非常に困る
- 今使っているIHの機能では不満、最新機能を使ってみたい
IHクッキングヒーターを少しでも長く使うには、
日頃のお手入れが大切です。
吹きこぼれなどに十分注意し、汚れはこまめに落としていきましょう。
特に、ヒーター部分より寿命の短いグリル部分は、
年に5~6回空焼きすると長持ちしますよ。