浴室乾燥機って、電気代が高いの?
節約しながら浴室乾燥機を使う方法を知りたい!
1人暮らしの賃貸などに、
よく付いている物件を見かけるようになった浴室乾燥機。
あまり馴染みがなくて「なんとなく使っている」、
という人も多いのではないでしょうか。
浴室乾燥機は、使い方を間違えると、
電気代が跳ね上がってしまうことがあります。
できれば節約をしながら上手に使いたいですよね。
ここでは浴室乾燥機の電気代がどのくらいなのかを参考に、
電気代を安く抑えるための節約術をご紹介します。
浴室乾燥機とは?
Original update by:Yokkorin
浴室乾燥機は、浴室の天井や壁に設置して、
そこから吹き出す温風で乾燥させる設備です。
時間はかかりますが、陰干しにした方がいい衣類や、
デリケートな素材の衣服を乾かすのに適しています。
また、濡れた靴、外で干したけれど乾かなかった洗濯物など、
利用の幅が広いのが特徴です。
- 梅雨時には毎日天気が悪くて、洗濯ものが乾かない
- 花粉の季節は外に洗濯物を干すことができない
などなど、天日干しができない日でも、
洗濯ものをしっかりと乾かせるのがメリットです。
洗濯物を急ぎで乾かしたいときや、
洗濯物の量が多く、干す場所に困ったときにも便利ですよ。
また、日が落ちるのが早くて、
うっかりすると洗濯物が冷たくなってしまう寒い時期。
こんな時に、仕上げに浴室乾燥機で乾かすのもおすすめです。
洗濯物を確実に乾燥させるため、
ニオイのもととなる細菌の繁殖を抑える効果もあります。
日中は仕事に出ている1人暮らしには、
便利なアイテムのひとつですね。
電気代はどれくらいかかるの?
浴室乾燥機を使うにあたって、気になるのは電気代ですね。
ちょっと洗濯物を乾かすだけだから…と侮っていませんか。
実は、浴室乾燥機の電気代は意外に高くつくのです。
言い換えれば、浴室乾燥機は、
ドライヤーをずっとつけたままにして放置しているようなものなのです。
ちょっと電気代を見ていきましょう。
浴室乾燥機の乾燥時にかかる消費電力は、平均して1,250Wです。
衣類を3時間乾燥させた場合にかかる電気代は、101.25円となります。
毎日洗濯をするとして、3時間ずつ乾燥させていると、
ひと月あたり3,037.25円という計算になります。
これを1年間として計算すると、
36,956円もの電気代がかかってしまうのです。
では、同様の役割を果たしてくれる電化製品に洗濯乾燥機があります。
洗濯乾燥機と比較すると、どうなのでしょうか。
イメージ的には洗濯乾燥機の方が電気代が高いイメージがあります。
1回の乾燥にかかる電気代の比較は…
- ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ乾燥) … 14.31円
- 浴室乾燥機 … 101.25円
ひと月あたりに置き換えると…
- ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ乾燥) … 429.3円
- 浴室乾燥機 … 3,037.2円
これは省エネなヒートポンプ乾燥の洗濯乾燥機と比較した結果ですが、
それでも電気代の差が7倍以上となるという現実が分かります。
狭い空間の中で洗濯物をかくはんしながら、
温風をあてて洗濯物を乾かしている洗濯乾燥機に比べ、
広い浴室内に干した洗濯物に温風を当てて乾かす浴室乾燥は、
洗濯乾燥機の何倍もの電気代がかかってしまうのです。
浴室乾燥機の電気代をおさえる賢い使い方とは?
Original update by : FJ
電気代が意外にも高いと分かった浴室乾燥機ですが、
上手に使えば節電をすることも可能です。
浴室乾燥機を使用しても、
電気代を安く抑える節約術をご紹介します。
〇電気料金の安い夜間に使用する
夜の電気料金が安いプランを使っている場合は、
夜間に浴室乾燥をするようにすると電気代を安く抑えることができます。
この場合、料金の安い夜間に浴室乾燥機を使う場合と、
料金の高い日中に使うのとでは、
年間29,074円も電気代を節約できます。
今使っている電気料金プランを一度見直してみると良いでしょう。
夜間に安い電気料金が適用できるのであれば、
切り替えて夜間に浴室乾燥機を使えば節約が可能です。
〇エアコン+扇風機の部屋干しを併用する
浴室乾燥機で最初から最後まで洗濯物を乾かそうとすると、
電気代がかかってしまいます。
ですから、なるべく浴室乾燥機を使う時間を短くしましょう。
どうしても仕事などで家を空けている時は仕方ありませんが、
帰宅後に洗濯をした場合は、
エアコンの風+扇風機で乾かしたほうが電気代は安くなります。
梅雨時期のドライ運転、夏場の冷房、冬場の暖房のついでに、
一緒に洗濯物を乾かしてしまいましょう。
エアコンを使う時は扇風機を併用すると、
エアコンの働きを助けて電気代を節約できます。
この方法で浴室乾燥機を使う時間をこれまでの1/3にできたとすると、
年間24,637円もの電気代が節約できます。
〇室内にある程度干しておき、乾燥時間を1時間短くする
洗濯ものを室内にある程度干しておくだけでも、
洗濯乾燥機の時間を短くすることができます。
エアコンをつけていない時期でも、
窓を開けて湿気を逃がすと、洗濯物は乾きやすくなります。
扇風機で洗濯物に風を当てるよう工夫すると良いでしょう。
毎日3時間使っていた浴室乾燥機を2時間に短縮するだけで、
年間で12,319円もの電気代節約ができます。
その他にも定期的に、
浴室乾燥機のフィルターの掃除をすることも必要です。
フィルターが詰まって上手く温風を送れないと、
乾かすのに時間がかかってしまいます。
小さな工夫をするだけで、
浴室乾燥機の時間を減らし、電気代も節約できますよ。
まとめ
いかがでしたか?
なんとなく浴室乾燥機を使用していると、
知らないうちに電気代が跳ね上がってしまいます。
浴室乾燥機は意外にも電気代を使うということを覚えておきましょう。
浴室乾燥機を使う時のポイントは…
- ある程度は室内で乾かして、仕上げに浴室乾燥機を使う
- 電気代が安い夜間を利用して浴室乾燥機を使う
- 洗濯したものを最初から最後まで浴室乾燥機で乾かさないこと
ドライヤーの消費電力と、
浴室乾燥機の消費電力はほぼ同じです。
ちょっとした心がけで節約しながら、
上手に浴室乾燥機を活用していきましょう。